セーリングワールドカップ観戦してきました!
- 2018/09/16
- 03:16

自転車で行けるのだから、行かないわけがない。
「ナツイロセールトリム」番外編で解説した「セーリングワールドカップシリーズ江の島大会」の観戦に行ってきました!
《はじめに》
というわけで9月9日~9月16日にかけて開かれた「セーリングワールドカップシリーズ江の島大会」、
なんとか終了してほっとしています。(開催する側ではないんだけどね)
ひとまず、雨の中運営に携わっていたボランティア・スタッフの方々に感謝です。
最後の方にざっと私見をまとめました。
こういう課題があるんだな、と知っていただければ来年の大会を楽しむ事が出来ると思います。
《江ノ島へGO》
僕が行ったのは、大会5日目の15日。かなり後の方。
本当はレース初日に行こうと準備していたのですが、技術的ないくつかの問題と、この1週間、とにかく天候に恵まれませんでした。
雨だったのに加えて、風が吹かずにレースが成立出来なかった。(いわずもがなヨットは風で進む)
小雨程度ならレースが出来るのですが、風が無いとヨットが全然進まないし、観戦する側にとっても辛いからね。
予選・決勝を含めていくつかのレースが中止になってしまいました。
5日目は小雨こそ降っていたものの、レースは成立。数少ないラッキーな日でした。

江ノ島までは自転車で数十分。特別遠いわけでは無いし、散歩がてらよく国道134号はサイクリングしているけど、こういう機会が無いと島内はあんまり行かないんだよね。
どちらかというと多くの地元の人は住宅街の方で静かにのんびり暮らしています。


江ノ島ヨットハウスにはテントが張られて記念撮影ブースやレースウェアや各国のヨットに関するブースがありました。

壁にはレースのスケジュール情報などが貼り出されています。


ヨットレースの観戦のために、ヨットハウス前を通り過ぎ、そのまま駐車場側へ。防潮堤を上ると「ナツイロセールトリム」で泉美たちが観戦していた場所に出ます。





防潮堤下の駐車場スペースでは、決勝レースの二日間、ステージが組まれ、モニターでレースが見られます。
段上ではレース解説のトークショーや、Crystal Kayさんのコンサート等が開かれてました。


防潮堤の灯台は昔「しおさいのセレナード」で絵を描きました。あれから何年も潮にさらされて、だいぶサビが出ている。
お互い年を取ったなぁ。
《レース観戦編》
ナクラ17級
僕が到着した時は、ちょうどナクラ17級の決勝レース。いきなりしょっぱなから大本命。
・レースエリア


ナクラ17級はこの日、江ノ島から一番近い「Enoshima」エリアで行われていたのですが、それでも普通の焦点距離じゃこんな感じ。
いつも思うけど遠い……。
僕は望遠レンズを調達出来て良かったけど、知らずに観戦しに来た人にはかなり辛いと思います。
さらに遠い「Fujisawa」エリア以降は望遠レンズを駆使してもこれが限界。

レーザー級かな?
ここからだと、以前からアピールしているように「ライブトラッキング」で見るしかない。
どうしても自分の目で見たい場合は、七里ヶ浜方面へ移動するか、レーススケジュールをチェックして、「Enoshima」エリアのレースのタイミングで行くしかありません。
(今回僕はそうしましたが、このスケジュールが日本語サイトになかなか公開されず、困りました。)
で、ナクラ17級。決勝は残念ながら日本チームは予選落ち。ヨーロッパ勢のレースが繰り広げられていました。
最終的にオーストラリアが勝利。


そしてなんと、水中翼で船体を浮かせて高速で帆走する「フォイリング」を観ることが出来ました。
悪条件下のレースで見られたのは本当にラッキーです。


右手の「JURY(ジュリー)」という旗が付いているゴムボートは、審判艇です。
レース後、港に帰る。


49er級
続いて49er級の決勝レース。
日本チームの高橋・小泉選手のペアが決勝に進出。

奥で見守るのは帆船「やまゆり」でしょうか。
レース出だしは1位でのスタート。


抜きつ抜かれつの接戦でしたが、最終的に5位。全体のレース結果としては10位になりました。
49erも初めて観戦したけどやはり日本選手が参加していると違う。見ていて面白かったです。

49erFX級
こちらは女子のクラス。こちらも海外の選手たちが戦っていました。




470
こちらは同時刻に練習していた大学ヨット部の艇。
470は「hayama」方面のレースが多かったので、江ノ島からは全然観戦できませんでした。事前に分かっていたけどちょっと残念。

ちなみに、今大会で470級男子は岡田・外薗選手のペアが金メダル。
女子は吉田・吉岡選手のペアが銀メダルを獲得。
470と選手の皆さんが地元出身(ホームウォーター)の強みを活かしていました。
ナクラ17級の深沢選手やレーザーラジアル級の土居選手など、地元ゆかりの選手も多く参加しています。
《きたく》


そんな感じで5日目のレースは終了。
小雨もいつの間にか止み、いつものまったりのんびりな時間が流れていました。
僕のようなマイペースな人間にとっては気ままに観戦できるスポーツです。
あと嬉しかったのは、スマホ片手にレース観戦していたら、セーリング経験者の方が話しかけてくれて、レース解説やヨットの小話をしてくださいました。
感謝です。貴重なお話は「ナツイロセールトリムSail2」に活かしたいと思います。
《おわりに:課題》
結論としては、事前知識と、珍しく天候に恵まれた僕自身は楽しめたのですが、一般の人にとってはセーリングに興味を持ってもらう機会としては難しかったかなと思います。
とくに天気には恵まれなかった。これだけはどうしようもない。
テレビ中継していた最終日の日曜は晴れたにもかかわらず風が無くて1レースしか成立できず終わったのは残念でならない。
開催中、色々な課題が浮き彫りになって、かなり胃が痛い1週間でしたね。
一応3点挙げます。
その他、技術的な課題はありますが、ライブトラッキングは日本語にも対応しているのですから、ちゃんとアピールした方が良いと思います。セーリングは観る手段が限られている以上、魅せる技術がどうしても必要なスポーツなんです。
ヨットレースは「草が生えるのを眺めるようなもの」と言われていますが、何もしなければネットスラングの「w」も生えなくなってしまう。
もちろんこれは良くも悪くも、「テスト大会」という本来の目的はしっかり果たしたという事。
僕はやって良かったと思います。
改善できる部分が良く分かったし、仮に何も明るみに出ず、2020年に今回のような事が起きたとしたら……それは本当に悲しい。
「セーリングワールドカップ」は2019年にも江ノ島で開かれます。来年はもっと多くの人が楽しめる大会になれば良いね。
僕も地元藤沢の人間として、出来る事があれば情報発信していきたいと思います。
《おまけ:撮影機材》
今回の撮影機材です。13年前の機材ですので、今のカメラを使えばずっと綺麗&簡単に撮影出来るはず。
・撮影機材
ニコンD50(2005年発売)
AF Nikkor 70-300mm f4-5.6G

まずは資材調達。普段僕はフィルムカメラを使用していますが、今回のように失敗できない&遠方のヨットの撮影はデジカメや超望遠の機材が必要になります。
・ボディ


ニコンD50は、2006年からずっと作品のロケハンを支えてくれているデジタル一眼レフ。画素数はわずか610万画素。
時代遅れも甚だしいが、ニコンの製品に共通してとにかく壊れない。
先日ニコンはフルサイズミラーレス「Z」シリーズを発表しました。
今後の対応レンズを揃えたりする予算を考えるとおそらく2020年までずっとこいつを使い続けると思います。


・レンズ


レンズは普通に新品を調達すれば年間予算がふっとびます。
なので、ジャンクで540円で売られていたフィルム時代の70-300mmの純正レンズをサルベージ。
D50はAPS-Cサイズの画像素子なので、このレンズと組み合わせると、1.5倍=450mm相当のレンズになります。
今回これでやっとヨットレース観戦を写真に起こすことが出来ましたが、450mmでもかなり厳しい。
あと、このレンズ。AFはあるものの、手ぶれ補正が無いのはもちろん、望遠端の解像度が低く、絞っても描写が甘い。


もし、写真を撮りたい場合は、ニコンだったらネオ一眼(レンズが交換できない)の「COOLPIX P1000」みたいな「24-3000mm」なんてぶっ飛んだレンズを搭載したカメラがあれば楽なんじゃないかな、って思いました。
というわけで9月9日~9月16日にかけて開かれた「セーリングワールドカップシリーズ江の島大会」、
なんとか終了してほっとしています。(開催する側ではないんだけどね)
ひとまず、雨の中運営に携わっていたボランティア・スタッフの方々に感謝です。
最後の方にざっと私見をまとめました。
こういう課題があるんだな、と知っていただければ来年の大会を楽しむ事が出来ると思います。
《江ノ島へGO》
僕が行ったのは、大会5日目の15日。かなり後の方。
本当はレース初日に行こうと準備していたのですが、技術的ないくつかの問題と、この1週間、とにかく天候に恵まれませんでした。
雨だったのに加えて、風が吹かずにレースが成立出来なかった。(いわずもがなヨットは風で進む)
小雨程度ならレースが出来るのですが、風が無いとヨットが全然進まないし、観戦する側にとっても辛いからね。
予選・決勝を含めていくつかのレースが中止になってしまいました。
5日目は小雨こそ降っていたものの、レースは成立。数少ないラッキーな日でした。

江ノ島までは自転車で数十分。特別遠いわけでは無いし、散歩がてらよく国道134号はサイクリングしているけど、こういう機会が無いと島内はあんまり行かないんだよね。
どちらかというと多くの地元の人は住宅街の方で静かにのんびり暮らしています。


江ノ島ヨットハウスにはテントが張られて記念撮影ブースやレースウェアや各国のヨットに関するブースがありました。

壁にはレースのスケジュール情報などが貼り出されています。


ヨットレースの観戦のために、ヨットハウス前を通り過ぎ、そのまま駐車場側へ。防潮堤を上ると「ナツイロセールトリム」で泉美たちが観戦していた場所に出ます。





防潮堤下の駐車場スペースでは、決勝レースの二日間、ステージが組まれ、モニターでレースが見られます。
段上ではレース解説のトークショーや、Crystal Kayさんのコンサート等が開かれてました。


防潮堤の灯台は昔「しおさいのセレナード」で絵を描きました。あれから何年も潮にさらされて、だいぶサビが出ている。
お互い年を取ったなぁ。
《レース観戦編》
ナクラ17級
僕が到着した時は、ちょうどナクラ17級の決勝レース。いきなりしょっぱなから大本命。
・レースエリア


ナクラ17級はこの日、江ノ島から一番近い「Enoshima」エリアで行われていたのですが、それでも普通の焦点距離じゃこんな感じ。
いつも思うけど遠い……。
僕は望遠レンズを調達出来て良かったけど、知らずに観戦しに来た人にはかなり辛いと思います。
さらに遠い「Fujisawa」エリア以降は望遠レンズを駆使してもこれが限界。

レーザー級かな?
ここからだと、以前からアピールしているように「ライブトラッキング」で見るしかない。
どうしても自分の目で見たい場合は、七里ヶ浜方面へ移動するか、レーススケジュールをチェックして、「Enoshima」エリアのレースのタイミングで行くしかありません。
(今回僕はそうしましたが、このスケジュールが日本語サイトになかなか公開されず、困りました。)
で、ナクラ17級。決勝は残念ながら日本チームは予選落ち。ヨーロッパ勢のレースが繰り広げられていました。
最終的にオーストラリアが勝利。


そしてなんと、水中翼で船体を浮かせて高速で帆走する「フォイリング」を観ることが出来ました。
悪条件下のレースで見られたのは本当にラッキーです。


右手の「JURY(ジュリー)」という旗が付いているゴムボートは、審判艇です。
レース後、港に帰る。


49er級
続いて49er級の決勝レース。
日本チームの高橋・小泉選手のペアが決勝に進出。

奥で見守るのは帆船「やまゆり」でしょうか。
レース出だしは1位でのスタート。


抜きつ抜かれつの接戦でしたが、最終的に5位。全体のレース結果としては10位になりました。
49erも初めて観戦したけどやはり日本選手が参加していると違う。見ていて面白かったです。

49erFX級
こちらは女子のクラス。こちらも海外の選手たちが戦っていました。




470
こちらは同時刻に練習していた大学ヨット部の艇。
470は「hayama」方面のレースが多かったので、江ノ島からは全然観戦できませんでした。事前に分かっていたけどちょっと残念。

ちなみに、今大会で470級男子は岡田・外薗選手のペアが金メダル。
女子は吉田・吉岡選手のペアが銀メダルを獲得。
470と選手の皆さんが地元出身(ホームウォーター)の強みを活かしていました。
ナクラ17級の深沢選手やレーザーラジアル級の土居選手など、地元ゆかりの選手も多く参加しています。
《きたく》


そんな感じで5日目のレースは終了。
小雨もいつの間にか止み、いつものまったりのんびりな時間が流れていました。
僕のようなマイペースな人間にとっては気ままに観戦できるスポーツです。
あと嬉しかったのは、スマホ片手にレース観戦していたら、セーリング経験者の方が話しかけてくれて、レース解説やヨットの小話をしてくださいました。
感謝です。貴重なお話は「ナツイロセールトリムSail2」に活かしたいと思います。
《おわりに:課題》
結論としては、事前知識と、珍しく天候に恵まれた僕自身は楽しめたのですが、一般の人にとってはセーリングに興味を持ってもらう機会としては難しかったかなと思います。
とくに天気には恵まれなかった。これだけはどうしようもない。
テレビ中継していた最終日の日曜は晴れたにもかかわらず風が無くて1レースしか成立できず終わったのは残念でならない。
開催中、色々な課題が浮き彫りになって、かなり胃が痛い1週間でしたね。
一応3点挙げます。
①ググってくれれば分かりますが、一般的にはイルカショーの報道が大きいと思います。これは国際セーリング連盟との情報伝達をちゃんとして欲しかったです。サプライズにしなければおそらく避けられたはず。
②そして漁業関係者との取り決め。天候の関係もあったのかもしれませんが、レースコース内には定置網もありますし、取り決めた時間以外に大会を行うと、漁師さんが困ります。地元の支援があってこその大会ですので……。
③対外的には情報発信の不十分が目立ちました。
公式ホームページの大会スケジュール(開始時刻・レースエリア)が英語版には「Notice board」から情報のリンクに飛べるのに、レース直前まで日本語版はリンクがありませんでした。(現地に観戦しに来た方も、この点にかなり不満を持っていました。)
2017年の蒲郡大会のように「11時開始」などのように大まかでも良いので掲載しておくべきだったと思います。
その他、技術的な課題はありますが、ライブトラッキングは日本語にも対応しているのですから、ちゃんとアピールした方が良いと思います。セーリングは観る手段が限られている以上、魅せる技術がどうしても必要なスポーツなんです。
ヨットレースは「草が生えるのを眺めるようなもの」と言われていますが、何もしなければネットスラングの「w」も生えなくなってしまう。
もちろんこれは良くも悪くも、「テスト大会」という本来の目的はしっかり果たしたという事。
僕はやって良かったと思います。
改善できる部分が良く分かったし、仮に何も明るみに出ず、2020年に今回のような事が起きたとしたら……それは本当に悲しい。
「セーリングワールドカップ」は2019年にも江ノ島で開かれます。来年はもっと多くの人が楽しめる大会になれば良いね。
僕も地元藤沢の人間として、出来る事があれば情報発信していきたいと思います。
《おまけ:撮影機材》
今回の撮影機材です。13年前の機材ですので、今のカメラを使えばずっと綺麗&簡単に撮影出来るはず。
・撮影機材
ニコンD50(2005年発売)
AF Nikkor 70-300mm f4-5.6G

まずは資材調達。普段僕はフィルムカメラを使用していますが、今回のように失敗できない&遠方のヨットの撮影はデジカメや超望遠の機材が必要になります。
・ボディ
ニコンD50は、2006年からずっと作品のロケハンを支えてくれているデジタル一眼レフ。画素数はわずか610万画素。
時代遅れも甚だしいが、ニコンの製品に共通してとにかく壊れない。
先日ニコンはフルサイズミラーレス「Z」シリーズを発表しました。
今後の対応レンズを揃えたりする予算を考えるとおそらく2020年までずっとこいつを使い続けると思います。
・レンズ
レンズは普通に新品を調達すれば年間予算がふっとびます。
なので、ジャンクで540円で売られていたフィルム時代の70-300mmの純正レンズをサルベージ。
D50はAPS-Cサイズの画像素子なので、このレンズと組み合わせると、1.5倍=450mm相当のレンズになります。
今回これでやっとヨットレース観戦を写真に起こすことが出来ましたが、450mmでもかなり厳しい。
あと、このレンズ。AFはあるものの、手ぶれ補正が無いのはもちろん、望遠端の解像度が低く、絞っても描写が甘い。
もし、写真を撮りたい場合は、ニコンだったらネオ一眼(レンズが交換できない)の「COOLPIX P1000」みたいな「24-3000mm」なんてぶっ飛んだレンズを搭載したカメラがあれば楽なんじゃないかな、って思いました。
- テーマ:同人活動
- ジャンル:サブカル
- カテゴリ:ナツイロセールトリム番外編
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